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司馬温公の瓶割り -生命の大切さ- 場所 : 高欄の正面中央 |
昔の中国(北宋)政治家、司馬温公(司馬光ともいう)の子どものころの話です。 温公は、『資治通鑑』という、294巻にもおよぶ政治の参考となる書物を書いた学者としても有名です。 大きくてとても高価な水瓶がありました。そのあたりで友達と遊んでいたところ、友達の一人がその水瓶の中に落ちて、今にもおぼれそうになっています。そこで温公は、友達を助けるために、父親からしかられるのを覚悟して石で瓶を割ったのだといいます。その結果、友達の命は救われました。 それを聞いた父親は、しかるどころか温公をほめたたえ、改めて命はどのような高価なものよりも大切だということを教えたそうです。 写真の矢印A ・・・瓶が割られたので、落ちた子が中からはい出している。 写真の矢印B ・・・石を持って、手をふりあげている温公。 写真の矢印C ・・・友達が助かったので、喜んで手をたたいている子。 写真の矢印D ・・・大切な瓶を割ったところにいて、しかられると思ったのか逃げ出した子。 写真の矢印E ・・・びっくりして何もできなかった子。 勉強に関する彫刻は右端にありますが、命を救う彫刻は中央に置かれています。 このことは、勉強以上に命を大切にしなければいけないということをあらわしています。 |