◇「子供強飯式」は,いつ頃から始まったの?
「生岡」とは,日光山の神様が生まれたところという意味です。そこにある生岡神社は,昔は,お寺で『生岡大日堂』と言いました。江戸時代になると,生岡大日堂に,仏様の教えを学ぼうとたくさんお坊さんが集まりました。そこに,輪王寺のお坊さんが来て行っていたのが,「強飯式」でした。それが,明治時代の神仏分離令*10により,生岡大日堂は,神社になり生岡神社となりました。しかし,お寺ではなくなったので,輪王寺のお坊さんによる強飯式ができなくなりました。そこで,地元の青年が復活させ,しだいに高等小学生(今の中学生)が行うようになり,今では,小学生でも良いことになりました。
*10 神様と仏様を分ける命令のことです。
◇「子供強飯式」の御利益
子供強飯式に参加した頂戴人や子供強飯式を見に来た人々は,生岡神社の神様が守ってくださり,七難即滅・七福即生(全ての災難や困難がなくなり,全ての幸せが生まれる)・家運長久(家族が元気で,商売もうまくいき,全ての願い事がかなえられる)など,願いがかなうと言われています。
◇「子供強飯式」の子供達
 |